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【SFC修行】 SFC修行を攻略 - 国際線編(ANA)

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前回、SFC修行を攻略 - 国内線編を記載しましたので、国際線編を記載したいと思います。国際線といってもANAとスターアライアンス加盟航空会社では、若干違ってきますので、今回はANAに限ってできるだけ詳しく記載したいと思います。
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国際線で獲得できるプレミアムポイントは?

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前回も記載しましたが、獲得できるプレミアムポイントは、フライトマイル(区間基本マイレージX予約クラス・運賃種別ごとの積算率) X 路線倍率 + 搭乗ポイントです。

路線倍率とは、国内線であれば2倍、アジア・オセアニア路線(ANAグループのみ)は1.5倍、その他は1倍です。

その他の中には、スターアライアンス加盟航空会社も含まれますが、アジア・オセアニア路線でも1倍です。また、マイルと違う点は、ANAが個別にマイレージ提携している会社では、プレミアムポイントは獲得できませんので注意しましょう。

予約クラスとは?

国内線は、運賃種別ごとの積算率でプラミアムポイントを計算していましたが、国際線では予約クラスで計算します。

まず、搭乗クラス(キャビンクラス)と予約クラス(ブッキングクラス)は違います。
搭乗クラスとは、いわゆる「ファーストクラス」、「ビジネスクラス」、「エコノミークラス」といった飛行機に搭乗する際に座る座席のクラスのことを言います。最近では、「プレミアムエコノミークラス」といった、座席は国内線のプレミアムクラスと同等くらいの座席で、食事等のサービスは「エコノミークラス」とほぼ同等か、ちょっと良いかといった、「ビジネスクラス」と「エコノミークラス」の中間のような搭乗クラスも登場しています。

チケットの券面にファーストクラスは「F」、ビジネスクラスは「C」、エコノミークラスは「Y」と記載されています。

搭乗クラスに対し、予約クラスというのは、チケットの価格に応じた予約コードのことで、搭乗クラスを更に細分化したものです。

即ち、「ファーストクラス」、「ビジネスクラス」、「エコノミークラス」は3種類(プレエコ入れると4種類)ですが、予約クラスはもっと細分化されており、例えば、ANAの場合、マイルが加算される「エコノミークラス」の予約クラスは全部で14種類あります。同じ「エコノミークラス」でもマイルの積算率が100%から30%と変わってきます。

単純に言うと、同じ「エコノミークラス」でも、チケット代の高いものは、マイルの積算率も高いということです。チケットの券面に「Y」と記載していても、予約クラスで積算されるので、必ずしも100%と積算されるとは限りません。

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また、予約クラスによって、「予約変更不可」や「払戻し不可」といった条件が変わってきます。(詳しくは以下のリンクをどうぞ)

運賃規則一覧 | ANA

予約クラスはどこで確認できる?

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ANAの公式サイトから予約する際は、フライト検索画面に予約クラスは記載しています。また、既に予約している航空券については、ANA公式サイトの予約確認画面からも確認できます。

この画面にあるように、同じ「エコノミークラス」でも、予約クラスHとQは、70%の積算率、VとWは50%の積算率になります。

搭乗ポイントは?

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搭乗ポイントも、予約クラスによって、400ポイント獲得できる場合とそうでない場合があります。「エコノミークラス」でも、安い予約クラスの場合は搭乗ポイントはつきません。ざっくり言うと、「ファーストクラス」、「ビジネスクラス」と「エコノミークラス」の普通運賃やプレミアムエコノミーはつくが、「エコノミークラス」の格安運賃はつかないという感じです。

正確には、いつものANAフライトマイル・プレミアムポイントシュミレーションサイトで最終確認しますが、基本的な考え方は以上のとおりです。

ANA SKY WEB : ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

SFC修行 国際線編(ANA) 狙う路線は?

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路線倍率は、アジア・オセアニア路線(ANAグループのみ)は1.5倍なので、この中から選んでいくことになります。
上記は、ANAの公式サイトに掲載されている、アジア・オセアニア路線(中国路線除く)の区間基本マイレージです。

距離としては、一番稼げるのは、羽田→シドニー線の4,863マイルですが、比較的マイルも稼げて、1日に成田&羽田から9便飛んでいるシンガポール路線がSFC修行では使い易い路線となっています。ただ、使い易いというだけで、インドやシドニーなどで時間と予算があえば、検討してみても良いと思います。

SFC修行の費用攻略 - 国際線編(ANA)

では、ANAの国際線で50,000PP獲得に必要な費用を、海外修行の基本路線であるシンガポール便で確認していきましょう。

PP(プレミアムポイント)単価は、一般的に10円程度が効率が良い目安とされていますが、国際線ではどこまで安くできるか検証していきましょう。

SFC修行で狙うべき予約クラスは?

ANA便であれば、アジア・オセアニア路線の路線倍率が1.5倍ですので、国際線の定番路線であるシンガポール線を使用して、各搭乗クラス、予約クラスごとのPP単価を検証したいと思います。

まず、ファーストクラスはアジア路線では設定自体がありませんので、対象から外れます^ ^ (あっても割引価格がありませんし、積算率も150%なので、割にあいません。)

よって、検証対象となる搭乗クラスは、「ビジネスクラス」、「プレミアムエコノミークラス」、「エコノミークラス」になります。

検証日程として、2016年9月9日(金)出発、9月12日(月)帰国という日程で検証します。

東京(羽田・成田)→シンガポール(チャンギ)の区間基本マイレージは、3,312マイルですので予約クラスごとの獲得プレミアムポイントは、以下の通りです。

搭乗クラス 予約クラス 積算率 フライトマイル 路線倍率 搭乗ポイント PP
ビジネス J 150 4,968 1.5 400 7,852
ビジネス C、D、Z 125 4,140 1.5 400 6,610
ビジネス P 70 2,318 1.5 400 3,877
エコノミー Y、E、B、M 100 3,312 1.5 400 5,368
エコノミー U、H、Q 70 2,318 1.5 0 3,477
エコノミー V、W、S、T 50 1,656 1.5 0 2,484
エコノミー L、K、G 30 993 1.5 0 1,490

この表を見ていただければわかるのですが、ビジネスクラスの格安運賃とエコノミークラスの正規運賃/プレミアムエコノミークラスを比較すると、エコノミークラスの正規運賃/プレミアムエコノミークラスほうが獲得できるプレミアムポイントが多いことがわかります。

では、この表にに、各予約クラスごとの往復運賃(2016年6月16日時点)を入れて検証すると、PP単価(1プレミアムポイントを獲得するのに必要なコスト)は、以下ようになります。

搭乗クラス 予約クラス PP(片道) PP(往復) 運賃 PP単価
ビジネス J 7,852 15,704 498,640 31.8
ビジネス C、D、Z 6,610 13,220 224,640 17.0
ビジネス P 3,877 7,754 設定なし n/a
エコノミー Y、E、B、M 5,368 10,736 173,680 16.2
エコノミー U、H、Q 3,477 6,954 153,640 22.1
エコノミー V、W、S、T 2,484 4,968 50,640 10.2
エコノミー L、K、G 1,490 2,980 設定なし n/a

同じ、積算率の予約クラスであれば、値段の安い便を採用しています。

ちなみに翌週の3連休だとどうなるか?変更があるところは、以下の3箇所。
2016年9月16日(金)出発、9月19日(祝)帰国という日程で検証します。これだと会社勤めなら、1日休むパターンですね。

搭乗クラス 予約クラス PP(片道) PP(往復) 運賃 PP単価
ビジネス P 3,877 7,754 140,680 18.1
エコノミー Y、E、B、M 5,368 10,736 90,680 8.4
エコノミー V、W、S、T 2,484 4,968 58,680 11.8

ここで、「エコノミークラス」(Y、E、B、M)のPP単価が一番効率良くなっていますが、これはプレミアムエコノミーの期間限定運賃でセールをやっているので、こういう価格になっています。
(全日空では、プレミアムエコノミーの予約クラスは、Eを使用しているようです。)
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憧れのビジネスクラスですが、格安運賃(予約クラスP)は積算率が70%しかつなないので、効率を考えると積算率100%のプレミアムエコノミーのほうが良いことがわかります

従って、予約クラスは、一番安いエコノミーか、それともプレミアムエコノミーが良いということがわかりました。

国際航空券(国内区間)のメリット

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2018年10月以降搭乗分については、2017年8月10日に、マイル加算率の変更に関するアナウンスがありましたので、下記に追記しました。

ここまでは、純粋に国際線区間だけで計算していましたが、国際線(ANA)で修業をするメリットとして、国際航空券(国内区間)で、国内線を距離にかかわらず片道5,000円、往復1万円で搭乗できます。この運賃は、国内線の運賃種別でいうと、運賃4で、搭乗ポイントは付きませんが、積算率が100%なので、大変お得な運賃となります。

那覇→羽田便で片道1,968(区間期間マイレージ984マイルx2)ポイント、往復で3,936ポイントなので、この部分だけでPP単価を計算すると2.5と、とんでもない数字になります。

ですのでANA国際線を使用したSFC修行のセオリーとして、国際線往復の前後にOKAタッチ(那覇空港往復のこと)をつけます。(石垣往復でも良いですが、便数がありません。)
羽田/成田発着の場合は、那覇まで一旦飛ばなければなりませんので、最初の羽田→那覇と最後の那覇→羽田もプレミアム株主優待割引運賃を使用します。

上記の9/9-9/12のシンガポール路線エコノミークラス(予約クラス:V、W、S、T)で検証すると、

出発空港 到着空港 運賃・予約クラス PP 運賃 PP単価
羽田 那覇 P株主 2,860 30,190 10.6
那覇 羽田 国際線(国内) 1,968 5,000 2.5
羽田 シンガポール V、W、S、T 2,484 25,320 10.2
シンガポール 羽田 V、W、S、T 2,484 25,320 10.2
羽田 那覇 国際線(国内) 1,968 5,000 2.5
那覇 羽田 P株主 2,860 30,190 10.6

PP単価は、運賃合計(121,020円)÷ 獲得PP(14,624)=8.3まで下がります。純粋に国際線の区間だけなら、PP単価6.8です。
(計算を簡素化するため、ここでは株主優待券のコストは考慮していません。)

もし、帰りの那覇→羽田便を9月上旬の旅割75の激安価格に変更すると、PP単価は、運賃合計(99,820円)÷ 獲得PP(13,240)=7.5となりますね!

海外修行の場合のPP単価の簡易計算式

いちいち上の表の様にすべての旅程を書き出して、PP単価を計算するのは面倒なので、

羽田 那覇 P株主 2,860 30,190 10.6
那覇 羽田 国際線(国内) 1,968 5,000 2.5
羽田 那覇 国際線(国内) 1,968 5,000 2.5
那覇 羽田 P株主 2,860 30,190 10.6

羽田→那覇間をプレミアム株主優待割引運賃で往復するとしたら、この区間の運賃合計は、70,380円で獲得できるPPは9,656で固定なので、

PP単価を計算するときは、

PP単価 = 運賃合計(羽田・成田⇔海外の運賃 + 70,380)÷ PP(羽田・成田⇔海外の獲得PP + 9,656)

で計算できます。

この、要領で9/16-9/19のシンガポール路線プレミアムエコノミー(予約クラス:E)で検証すると、

PP単価は、運賃合計(90,680+70,380=161,060)÷ 獲得PP(10,736+9,656=20,392)=7.9です。

シンガポール路線だと、だいたいPP8円前後で修行できることがわかりますので、おおよそ50,000 x 8 = 40万円程度で解脱できそうですね。

PP単価だけ見れば、国内線の旅割75のほうが一見安いように見えますが、上記のとおり、獲得できるPPが1回あたりの修行で1万ポイント以上になりますので、少ない回数で修行が完了します。このプレミアムエコノミークラスを使用すれば、1回2万PP稼げますので、2回修行すれば4万PPを稼げて、SFC修行に必要な5万PP達成までかなり近くなります。

2018年10月以降搭乗分について

2017年8月10日、ANAよりニュースリリースがあり、2018年10月以降の搭乗分より、国際線航空券で発券されている日本国内線の積算率について、上記の100%のマイル加算ではなく、国際線運賃の予約クラスに連動して加算されることが発表されました。

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ファーストクラスはこれまでと変わらず150%加算で、エコノミーの正規運賃、プレミアムエコノミーは100%加算で変わらず、それ以外の割引運賃は割引率に応じて、70%、50%、30%となっているようです。
(ビジネスクラスの加算率は発表されていないのでわかりませんが、恐らく100-125%あたりでしょう。割引ビジネスはもっと低くなるかも)

那覇→羽田の国際線の国内線分だけを再度PP単価を計算してみると、

出発空港 到着空港 運賃 予約クラス(国際線) 加算率 PP 運賃 PP単価
那覇 羽田 国際線(国内) Y,B,M 100% 1,968 5,000 2.5
那覇 羽田 国際線(国内) U,H,Q 70% 1,377 5,000 3.6
那覇 羽田 国際線(国内) V,W,S 50% 986 5,000 5.1
那覇 羽田 国際線(国内) L,K 30% 590 5,000 8.5

となり、加算率70%くらいなら、まだOKAタッチをつけても良いかなぁと思いますが、それ以下だとあの疲れを考えると考慮しちゃいますね。。。

2018年の9月までに早めにSFC解脱しなさいということでしょうか・・・。

シンガポール路線以外で検証してみる

www.ana.co.jp
ANAの国際線でお得な運賃が掲載されていますので、その中でいくつか他の路線も検証してみたいと思います。

シドニー路線(プレミアムエコノミー)

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シドニー路線で、プレミアムエコノミークラスの期間限定運賃がありました。予約できるか確認してみると、あれま既に売れ切れです。
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9/22(木)-9/25(日)の便ならありましたので、ちょっと高くなりますが計算すると

PP単価は、運賃合計(131,930+70,380=202,310)÷ 獲得PP(15,388+9,656=25,044)=8.1です。

シンガポール路線とさほどPP単価は変わりませんが、1回の修行で獲得できるPPが25,044なので、なんとこの路線2回で解脱できてしまいます・・・。

ヤンゴン路線(エコノミー)

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最安値のフライトは、9/19(月)- 9/26(月)で、運賃が54,840円でした。しかもエコノミークラスで積算率が一番低い30%の予約クラスLの便でした。さらに、羽田発着でなく、成田発着ですので、OKAタッチの後は、羽田→成田の移動がありますね。

PP単価は、運賃合計(54,840+70,380=125,220)÷ 獲得PP(2,684+9,656=12,340)=10.1です。

PP単価は一応10円台ですが、ヤンゴンにどうしても行きたいという方以外には、ちょっとお勧めできませんね。

それでもビジネスクラスで修行したい僧は?

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私もそうですが、いくらプラミアムエコノミークラスが修行僧的に効率が良いからといって、エコノミークラスに比べて、シートピッチが若干広いだけの座席に、追加で数万円を払うかと言えば、ちょっとためらってしまうのではないでしょうか?

という訳で、どうしてもビジネスクラスで修行したいという人向けに検証してみます。
(ビジネスクラスにのって修行かっ!というツッコミはこの際忘れてください。)

上記、9/16-9/19のシンガポール路線ビジネスクラス(予約クラス:P)だと、

PP単価は、運賃合計(140,680+70,380=211,060)÷ 獲得PP(7,754+9,656=17,410)=12.1です。
そこまで無理ではない金額ですが、PP単価の効率が少し下がってしまいますね。

他のアジア・オセアニア路線で、同じ日程9/16-9/19で検索してみたのですが、

行先 運賃(予約クラスP) 区間基本マイレージ 獲得PP 運賃(合計) 獲得PP(合計) PP単価
シンガポール 140,680 3,312 7,754 271,340 17,410 12.1
ムンバイ 200,960 4,201 9,622 271,340 19,278 14.1
マニラ 99,280 1,880 4,748 169,660 14,404 11.8
シドニー 261,960 4,863 11,012 332,340 20,668 16.6

という結果になりました。マニラ線がシンガポールよりPP単価が良くなっているのは、これも期間限定運賃があるからですね。
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ビジネスクラスで行くとなると、PP単価は12円程度は覚悟しなければいけなさそうですが・・・

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海外旅作でビジネスクラスという選択肢

anamilelife.hatenadiary.jp

以前の記事にも記載しましたが、海外旅作という選択肢があります。
ビジネスクラスの一番積算率が低い予約クラスはPですが、これでも70%+搭乗ポイント400が獲得できます。
すなわち海外旅作で一番安いチケットでも、積算率70%+搭乗ポイント400が獲得できます

例えば、ジャカルタ路線は、上記日程だと予約クラスPの運賃は公式サイトからは、売り切れか設定が無いのかわからないのですが予約できませんでしたが、海外旅作だとできたりします。

行先 運賃(予約クラスP) 区間基本マイレージ 獲得PP 運賃(合計) 獲得PP(合計) PP単価
ジャカルタ 179,300 3,612 8,384 249,680 18,050 13.8

でも、今回は、それでもちょっと高いですね。

ただ、良く探すとホテル込みでビジネスクラスでもPP11円台なら、見つかりますので探してみてください。

SFC修行を攻略 - 国際線編(スターアライアンス)はこちら。

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また、私の修行記はこちらになります。

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