SFC所持者の2017年JGC修行はメリットがあるのか?
私は2016年5月から、思い立ったようにANAの上級会員になるべく、SFC修行を開始して、2016年8月末に無事解脱しました。
SFC修行をする前、ANAのマイルを貯める前は、ここ10数年はユナイテッド航空でマイルを貯めてANAに搭乗していたので、生粋の青組です。
2016年のSFC修行の同期の皆さんの中には、プラチナでとどまらずダイヤモンド会員になってみたり、 さらには勢いあまってJALのSFCに相当するJGC(JAL グローバルクラブ)になり、青組と赤組が混ざった紫組にクラスチェンジしている猛者もおられます。
そう、最近私を悩ますのは、「さてSFCになったけど、2017年にJGC修行をするのか?」(そこまでやって意味があるのか?)という問いです。。。
という訳でちょっとJGCのことも書いてみたいと思います。
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目次
- 目次
- SFCとJGCとは?
- SFCとJGC、どっちがとりやすい?
- SFC解脱者がJGCを取得するメリット - 国内線
- SFC解脱者がJGCを取得するメリット - 国際線
- で、どうするの?
- 関連する記事
SFCとJGCとは?
SFCとは、ANA マイレージクラブの上級会員(プラチナサービス以上)が入会できるクレジットカードSUPER FLYERS CARDのことで、 クレジットカードの年会費の支払いを続けているだけで、ANAのマイレージクラブの上級会員(プラチナサービス)とほぼ同等の特典を継続して使用できるという優れものです。
同様の仕組みがJALでも同じようにあり、JAL GLOBAL CLUB(JALグローバルクラブ)という名称になっています。
ANAマイレージクラブでもプレミアムポイントが3万のブロンズ、5万のプラチナ、10万のダイアモンドという区切りがありますが、JALマイレージバンクでもプレミアムポイントに相当するFly On Point(FOP)が3万のクリスタル、5万のサファイア、10万のダイアモンドという区切りがあり、サファイア以上でないと、JGCに入会できません。このあたりは、ANAと全く同じ仕組みです。
ただ、JALマイレージバンクについては、5万FOP以外でも50回搭乗でJGCサファイアになることができます。
SFCとJGCにおける特典比較
JGCでも、SFC同様に様々な特典が用意されています。
特典 | ANA(SFC) | JAL(JGC) | 備考 |
---|---|---|---|
専用デスク | ○ | ○ | |
ラウンジの利用 | ○ | ○ | |
プレエコへのアップグレード | ○ | × | |
国内線座席指定の優先 | ○ | ○ | |
予約時の空席待ちの優先 | ○ | ○ | |
国際線特典航空券の優先 | ○ | ○ | |
優先チェックインカウンター | ○ | ○ | |
専用保安検査場の利用 | ○ | ○ | |
優先搭乗 | ○ | ○ | |
手荷物受取の優先 | ○ | ○ | |
手荷物許容量の優待 | ○ | ○ | |
空港での空席待ちの優先 | ○ | ○ | |
アップグレードポイント | ○ | × | |
フライトボーナスマイル | ○ | ○ | ANA 35-50%, JAL 35% |
継続/初回ボーナスマイル | ○ | ○ | |
電子マネーの交換率優待 | ○ | - | JALは一律1.5倍 |
オリジナルタグ | ○ | ○ |
ざっと両プログラムを比較すると、だいたい似たような特典ですが、ANAにはあってJALにはないものがいくつかあります。
プレムアムエコノミーへの無償アップグレード
ANA SFCの優れた特典のひとつに、プレミアムエコノミーへの無償アップグレードがあります。 あくまでもプレミアムエコノミーに空きがあった場合のみですが、それでも無償なので大きいですね。
有償でプレミアムエコノミーに搭乗しようとなると、路線にもよりますが、少なくとも数万円の違いはあるはずです。
アップグレードポイント
こちらの記事でも書きましたが、ANAの上級会員(ブロンズ以上)になると、その年のANAグループ運行便での獲得プレミアムポイントによって、翌年4月からアップグレードポイントなる別のプレゼントをもらえるようになります。
もらったポイントを使って、座席クラスのアップグレードに使うか、Skyコインに変えるといった使い道ですが、 ちょっぴりお得ですね。
電子マネーの交換率優待
ANAではSkyコイン、JALではeJALポイントといった航空券等の支払いに使用できる電子マネーがあります。 それぞれマイルからこれらの電子マネーに交換できますが、JALの場合は一律10,000マイルが15,000eJALポイントに交換となりますが、 ANAの場合、一度に交換するマイル数に応じて比率が変わってきますが50,000マイル以上なら1.6倍になります。
ただ、少ないマイル数での交換の場合は、SFCでも逆に1.5倍を割りますので、JALのほうが良いということになりますね。
JGCを維持するコスト
JGCも、JALマイレージバンクの上級会員になってから、クレジットカードを申し込む必要がありますので、クレジットカードの年会費がかかってきます。
対象となっているカードで一番年会費の低い、JALグローバルクラブ CLUB-Aカードでも年会費が、10,800円(消費税込)です。 その上のCLUB-Aゴールドなら17,280円(消費税込)。
ANAのワイドゴールドVISAなら色々割引があって、11,340円(消費税込)まで安くなりますので、ちょっとJGCのほうが維持費が高い印象ですね。 詳しくはこちらの記事で。
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SFCとJGC、どっちがとりやすい?
SFCなら、5万プレミアムポイントを獲得するしか手はありません。
修行ブログで散々書かれていますが、一応PP単価10円が目処なので、解脱に50万円少々かかるのが基本です。
もっと効率的な路線を探せばPP単価8円台でも解脱可能かもしれませんが、それでも40万から45万円くらいはかかります。
こうやって書いていると上記特典で色々もらえるものの、正気の沙汰とは思えませんね。
一方JGCでは、FOPポイント5万ポイントですが、上記のとおりJALカード会員だと初回搭乗で5,000FOPを獲得できますので、実質45,000ポイントですね。
FOP単価10円で計算しても45万程度で解脱できます。
また、FOP5万ポイント以外でも、JALグループ便50回以上搭乗かつ、FOP1万5千ポイントでも解脱できます。 この場合、沖縄の離島グルグルや福岡⇔宮崎往復等、比較的安い路線を探してやると30万円も切ることができるようです。
ただし、50回も搭乗するの???とまさしく修行!
気力・体力が漲っている若いうちなら良いかもしれません。
という訳で、JGCのほうがSFCに比べて取りやすいのは間違いありませんが、それでも一苦労です。
SFC解脱者がJGCを取得するメリット - 国内線
国内線であれば、基本ほとんどANAとJALで運行している路線に大きな違いはありません。 SFC所持者であれば、ANA便を使用すれば普通運賃でもラウンジの使用が可能なので、よほど空席がない限りは、ANA便を選択すれば良いわけなので、JGCを取る必要性が見当たりません。
例えば、羽田からであれば、ANAが飛んでおらず、JALしか運行していない路線としては、
青森、三沢、山形、南紀白浜、出雲、奄美大島
くらいです。出雲空港と米子空港はかなり近いし、奄美大島はANAのLCCであるバニラエアが成田から運行しています。
ただ、那覇からは、沖縄の離島にはJALしか運行していない路線がいくつかありますので、沖縄の離島に頻繁に訪問するという方であればメリットがあるかもしれません。
私自身もリゾートダイバーで、随分前にJALに搭乗して久米島には行きましたが、石垣島や宮古島、もしくは慶良間諸島で十分かなぁとも思います。
SFC解脱者がJGCを取得するメリット - 国際線
ANAの国際線のネットワークマップです。
ANAの場合は直行便しか記載していませんが、中国方面が地方都市までカバーしています。
JALの場合は、直行便と乗継便両方記載されていますが、直行便でもオーストラリアはシドニーだけでなく、ケアンズ、ゴールドコースト、メルボルンと4箇所も就航しています。 また、ロシア(モスクワ、ハバロフスク、ウラジオストク)にも飛んでますね。
両社とも航空連盟(アライアンス)に加盟していますので、ANA、JALの就航便の違いというより、アライアンスでの強いところ弱いところの違いのほうが大きいと思います。 (例えば、アライアンスによってハブ空港が違ってくるなど)
また、国際線の場合は、本数が少ないのでもしJGCを所持していたら対象となる選択肢が大幅に増えるというメリットはありそうです。
ただ、国際線で一番欲しいサービスであるラウンジの使用については、楽天プレミアムカードに加入して、プライオリティパスを発行する、 もしくは、デルタスカイマイル・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードを発行して、スカイチームのラウンジを使用するなんて手も使えるかも知れません。
で、どうするの?
という訳で、コストパフォーマンス的には、SFC所持者がJGCを保有するメリットはあまり見当たりません。
また、以前記載したように、ANAのほうがマイルが貯まり易いです。
ここまで、自分で調べて再確認したものの、何か心の中でひかかるもの事実。
もともと出張を全くしない私がSFCを取得したのも、コストパフォーマンスだけを考えれば、正気の沙汰ではなかった・・・。 (特典航空券をとりやすくなったりもしましたが。)
でも、SFC修行をやっていたときのワクワク感をもう一度味わいたいというものも、自分の中ではかなりあります。
最近味わっていなかった子供がサンタさんを待っているような楽しい時間をまた味わいたい。
そして、まだ経験していない、ANAラウンジよりも良いと評判のサクララウンジ。
JAL国内線ファーストでの陶器でのお食事と森伊蔵。
これ以上、頭で考えても結論はでません。
ここ数年JALは乗っていないので、まず、2017年に国内線のファーストクラスを経験してから、再び狂気の沙汰に突入するのか、小さな自分に確認したいと思います。
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